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All that be for Haruhi. @千極一夜 |
- The blog site of only an Sengoku Musou2 (Samurai Warriors 2). By Haruhi -
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[2]
最近本ばっかり読んでます
歴史書もあれば、歴史小説もあって、歴史書は原本を現代意訳もあれば要するに解説書みたいなものもあって、その中には私見でしかものを書かない人も居て、本によって同じ歴史人物が全く違う見解で書かれてることもあって、人間っていい加減だなぁ〜をしみじみしてます
歴史小説は主に同じ作家さんのものばかり読んでます
そろそろ他の作家さんの本も読んでみたい
が、歴史小説を書く作家って例外なく主人公とをとにかく秀でた人物に書いてしまうから、内心「そこまで美化しまくても」と、舌を出してしまいます
特にひどいのが直江兼続の歴史小説
そりゃ、ゲームのナオに惚れてここまで来たのだけど、史実の直江兼続って救いようのないほどご主人様(景勝)に尻尾振ってるヤツで、どうにも好きになれないんですよね
「景勝様命!」なのはわかったけど、一人じゃなんにもできないおバカさんなのに、『戦国一の軍師』とかって言ってる人も居て・・
じゃぁ、兼続って何したの?と、聞きたい
結局景勝が「右向け」つったら「はいはい」って応えて、「左向け」つったら「はいはーい」って左向いてる男なんだよねぇ
今読んでる本は歴史解説書の『秀吉神話をくつがえす』と言うもので、秀吉の化けの皮を剥がした本なのか。と思って購入したけど、なんてことはない
内容は50%が信長
30%が明智光秀
15%はその他武将の話しで、秀吉のことなんてほとんど書いてない
ほんと、日本人って信長が好きなんだなぁ〜・・と、これもしみじみ
まぁあたしも、「信長と秀吉と家康のどれかに仕官しなさい」と選択を迫られたら一応信長に仕官するけど、今は、あれだな、自分に能力があるのなら、家康に仕官するかなぁ・・
嫌いだけど
信長は人間の潜在能力を見抜く力はあるけど、結局競争社会の中で競わせて、家臣同士が潰し合いに発展してしまって、本能寺の変が起きる
育む力はあるけど、それを維持する力がないので、取り立ててもらっても長くは続かない不安定さがネックで本気で従おうって気にはなれないなぁ
がんばって任務を遂行したって、大して誉めてももらえないし、誉められたって喜んだって後になってから取り上げられるし、やってらんねーって感じか
秀吉も信長に負けず人間を見る目はあるし、それを上手く育てる力もあって一大帝国を築き上げるけど、結局信長の猿真似でしかないから見抜いて競わせて育てて、その後磐石さに欠けて内部分裂
正に歴史は繰り返す
関ヶ原合戦も、表面上は三成さん(豊臣保身派)と家康(改革派)の対決になってるけど、蓋を開ければ三成連合VS反三成連合の衝突だもの
家康が会津討伐で背中向けたのを好機として見てしまったけど、根回しバッチリの家康にしてやられる
そんな『詰めの甘い』三成さんが大好きなんですけどね
大ッ嫌いな家康ですが、この人は信長・秀吉には持ってないものを持ってます
見抜いて育てるとこまでは前者に同じだけど、家康が二人と決定的に違うのは、『人を生かす』とこです
生かしてらんなかった三成さんは、六条河原でバッサリやられちゃいましたが、もし家康が三成さんを生かしてたら、徳川幕府は後150年くらいは持ったと思います
(根拠を言えば切がないけど、ぶっちゃけ『そんな気がする』)
でもまぁ、そんなことしてたら日本の近代化は遅くなる一方なので、今となってはただ三成さんを可哀想に思うだけ
家康は根性の悪い腹黒親父ではあるけれど、生かすところかきっちり生かすので、結果的に「家康様万歳」な人間が増えて徳川政権の保守・維持に努める人間も増えると言う算段
人間が簡単に靡くのは恐怖に支配された冷酷さより、暖かさを感じさせる温厚さ
優しくされたら、嬉しいでしょ
冷たくされたら腹が立つだけの逆
そんなとこで、結局『生かすところは生かす』家康が、歴史の勝者になりました
本ばっかり読んでると、ありもしない物語ばっかり浮かんで来て、それはそれで楽しいです
直江兼続を美化した歴史小説を一瞬買おうかと思ってアマゾンで注文したけど、書店に並んでて読んでみたら美化されすぎで気持ち悪くなって、注文をキャンセルしました
兼続が小説の主人公になったって、目立つのは上杉謙信だけのような気がするのだけど
他に誰か、歴史上で有名な人間と絡んだことあったっけ
直江兼続関係者(あいうえお順)
上杉景勝
上杉謙信
真田信繁
伊達政宗
徳川家康
・・・これ以上、思い浮ばない(汗
御館の乱の北条氏秀(上杉景虎)も出て来るだろうけど、歴史的に有名とは思えない
景勝も、相当の歴史好きじゃなきゃわかんないよ
教科書にも出て来ないし
真田信繁は、このままの名前じゃ誰も気付かないだろうから、江戸時代の講談・真田十勇士の幸村で出さなきゃ読者が納得しないと言う不幸
真田幸村という歴史上の人物など存在しないのに・・・
しかも、信繁の上杉人質時代は8ヶ月程度なのに
とどめは、兼続の小説本では『師弟の契り』のようなことを書かれてるけど、じゃぁなんでこの二人は大坂の陣で敵味方に分かれたんだ
なんかもう、いい加減、信繁は兼続を心の師と崇めたって想像の産物を取り消して欲しい
しかし、地味だね、兼続サイドは
じゃぁ、三成さんの方はと言うと
石田三成関係者(あいうえお順)
井伊直政
宇喜多秀家
大谷吉継
加藤清正
黒田官兵衛
小西行長
真田信繁
真田昌幸
島左近
島津義弘
竹中半兵衛
長宗我部元親
徳川家康
豊臣(羽柴)秀吉
寧(おね)
細川忠興
前田利家
織田信長(以下/織田陣営)
明智光秀
柴田勝家
森成利(乱丸)
その他大勢
堀秀政
豪華キャスト
人数多すぎて、こりゃ三成さんの歴史小説があんまり存在しないのがわかる
書ききれないよ、これは(汗
有名じゃないけど歴史好きなら知ってる名前もあって、でも書いてたらそれこそ切がない
三成さんは結構早い内から秀吉の側近をやってたらから、秀吉に連れ回されてたと思う
その時に信長陣営の関係者とも当然、顔見知りくらいにはなってたんじゃないかなぁ・・と
三成さんを主人公にした歴史小説が世に出てくれたら嬉しいけど、三成さんの光と影をちゃんと書けて、なおかつ美化しないで書ける小説家っていないと思います
とりあえず、司馬遼太郎の関ヶ原の処分をなんとか考えなくては・・
歴史書もあれば、歴史小説もあって、歴史書は原本を現代意訳もあれば要するに解説書みたいなものもあって、その中には私見でしかものを書かない人も居て、本によって同じ歴史人物が全く違う見解で書かれてることもあって、人間っていい加減だなぁ〜をしみじみしてます
歴史小説は主に同じ作家さんのものばかり読んでます
そろそろ他の作家さんの本も読んでみたい
が、歴史小説を書く作家って例外なく主人公とをとにかく秀でた人物に書いてしまうから、内心「そこまで美化しまくても」と、舌を出してしまいます
特にひどいのが直江兼続の歴史小説
そりゃ、ゲームのナオに惚れてここまで来たのだけど、史実の直江兼続って救いようのないほどご主人様(景勝)に尻尾振ってるヤツで、どうにも好きになれないんですよね
「景勝様命!」なのはわかったけど、一人じゃなんにもできないおバカさんなのに、『戦国一の軍師』とかって言ってる人も居て・・
じゃぁ、兼続って何したの?と、聞きたい
結局景勝が「右向け」つったら「はいはい」って応えて、「左向け」つったら「はいはーい」って左向いてる男なんだよねぇ
今読んでる本は歴史解説書の『秀吉神話をくつがえす』と言うもので、秀吉の化けの皮を剥がした本なのか。と思って購入したけど、なんてことはない
内容は50%が信長
30%が明智光秀
15%はその他武将の話しで、秀吉のことなんてほとんど書いてない
ほんと、日本人って信長が好きなんだなぁ〜・・と、これもしみじみ
まぁあたしも、「信長と秀吉と家康のどれかに仕官しなさい」と選択を迫られたら一応信長に仕官するけど、今は、あれだな、自分に能力があるのなら、家康に仕官するかなぁ・・
嫌いだけど
信長は人間の潜在能力を見抜く力はあるけど、結局競争社会の中で競わせて、家臣同士が潰し合いに発展してしまって、本能寺の変が起きる
育む力はあるけど、それを維持する力がないので、取り立ててもらっても長くは続かない不安定さがネックで本気で従おうって気にはなれないなぁ
がんばって任務を遂行したって、大して誉めてももらえないし、誉められたって喜んだって後になってから取り上げられるし、やってらんねーって感じか
秀吉も信長に負けず人間を見る目はあるし、それを上手く育てる力もあって一大帝国を築き上げるけど、結局信長の猿真似でしかないから見抜いて競わせて育てて、その後磐石さに欠けて内部分裂
正に歴史は繰り返す
関ヶ原合戦も、表面上は三成さん(豊臣保身派)と家康(改革派)の対決になってるけど、蓋を開ければ三成連合VS反三成連合の衝突だもの
家康が会津討伐で背中向けたのを好機として見てしまったけど、根回しバッチリの家康にしてやられる
そんな『詰めの甘い』三成さんが大好きなんですけどね
大ッ嫌いな家康ですが、この人は信長・秀吉には持ってないものを持ってます
見抜いて育てるとこまでは前者に同じだけど、家康が二人と決定的に違うのは、『人を生かす』とこです
生かしてらんなかった三成さんは、六条河原でバッサリやられちゃいましたが、もし家康が三成さんを生かしてたら、徳川幕府は後150年くらいは持ったと思います
(根拠を言えば切がないけど、ぶっちゃけ『そんな気がする』)
でもまぁ、そんなことしてたら日本の近代化は遅くなる一方なので、今となってはただ三成さんを可哀想に思うだけ
家康は根性の悪い腹黒親父ではあるけれど、生かすところかきっちり生かすので、結果的に「家康様万歳」な人間が増えて徳川政権の保守・維持に努める人間も増えると言う算段
人間が簡単に靡くのは恐怖に支配された冷酷さより、暖かさを感じさせる温厚さ
優しくされたら、嬉しいでしょ
冷たくされたら腹が立つだけの逆
そんなとこで、結局『生かすところは生かす』家康が、歴史の勝者になりました
本ばっかり読んでると、ありもしない物語ばっかり浮かんで来て、それはそれで楽しいです
直江兼続を美化した歴史小説を一瞬買おうかと思ってアマゾンで注文したけど、書店に並んでて読んでみたら美化されすぎで気持ち悪くなって、注文をキャンセルしました
兼続が小説の主人公になったって、目立つのは上杉謙信だけのような気がするのだけど
他に誰か、歴史上で有名な人間と絡んだことあったっけ
直江兼続関係者(あいうえお順)
上杉景勝
上杉謙信
真田信繁
伊達政宗
徳川家康
・・・これ以上、思い浮ばない(汗
御館の乱の北条氏秀(上杉景虎)も出て来るだろうけど、歴史的に有名とは思えない
景勝も、相当の歴史好きじゃなきゃわかんないよ
教科書にも出て来ないし
真田信繁は、このままの名前じゃ誰も気付かないだろうから、江戸時代の講談・真田十勇士の幸村で出さなきゃ読者が納得しないと言う不幸
真田幸村という歴史上の人物など存在しないのに・・・
しかも、信繁の上杉人質時代は8ヶ月程度なのに
とどめは、兼続の小説本では『師弟の契り』のようなことを書かれてるけど、じゃぁなんでこの二人は大坂の陣で敵味方に分かれたんだ
なんかもう、いい加減、信繁は兼続を心の師と崇めたって想像の産物を取り消して欲しい
しかし、地味だね、兼続サイドは
じゃぁ、三成さんの方はと言うと
石田三成関係者(あいうえお順)
井伊直政
宇喜多秀家
大谷吉継
加藤清正
黒田官兵衛
小西行長
真田信繁
真田昌幸
島左近
島津義弘
竹中半兵衛
長宗我部元親
徳川家康
豊臣(羽柴)秀吉
寧(おね)
細川忠興
前田利家
織田信長(以下/織田陣営)
明智光秀
柴田勝家
森成利(乱丸)
その他大勢
堀秀政
豪華キャスト
人数多すぎて、こりゃ三成さんの歴史小説があんまり存在しないのがわかる
書ききれないよ、これは(汗
有名じゃないけど歴史好きなら知ってる名前もあって、でも書いてたらそれこそ切がない
三成さんは結構早い内から秀吉の側近をやってたらから、秀吉に連れ回されてたと思う
その時に信長陣営の関係者とも当然、顔見知りくらいにはなってたんじゃないかなぁ・・と
三成さんを主人公にした歴史小説が世に出てくれたら嬉しいけど、三成さんの光と影をちゃんと書けて、なおかつ美化しないで書ける小説家っていないと思います
とりあえず、司馬遼太郎の関ヶ原の処分をなんとか考えなくては・・
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三成さんに限らず、人には『光と影』がある
三成さんの熱狂的ファンにはなったが、知れば知るほど三成さんの影と言うものが見えて来る
それを悲しいとは想わない
初めは悲しかった
清廉潔白な三成さんが正しい人物像だと想いたかっただけの、ただの理想主義だとしても
8月の終わり、三成さんの生家に行った
見るものなんて何もなくて、ただ田んぼと山が続いてるだけの、詰まらない場所だった
詰まらない場所を巡るだけで時間が経ち、長浜市内の観光地には行けなかった
唯一、長浜城歴史博物館に行ったくらいか
■■■読本 石田三成■■■
長浜城歴史資料館内で販売されていたこの本は、大人が読むものではなく(読めなくもないが)小学生低学年を対象としたもののようだ
書かれているのは、『石田三成は立派な人だった!!』
そんな感じ
面白いっちゃぁ面白いし、詰まんないっちゃぁ、詰まんない
可もなく不可もなくな本
ただ、三成さんがどんな業績を上げたかがわかる(信憑性は、やや?な感じが否めないが)ので、三成さんファンには嬉しい一冊かも
この本を買った時、最初に目に付いたのが『下がり藤』の家紋

戦国無双2の殿の衣装にも採用されている
若干模様は異なるが、春日大社(奈良県)と同じだし、しかも藤原家の家紋なんですよ、これ
一説には石田家は藤原氏の出らしいですし(当時は自称が多い)、木曽義仲を討った石田為久が祖先だとも伝わっている
正直言って当時は検証なんかできないかったから、『言ったもん勝ち』とは言え、その後の命運を左右する相手でもある直江兼続の先祖が木曽義仲の家臣の一人だったってのもなんか、因果な気もする
で、実際の三成さんの人生って、その木曽義仲に通じるところもあるからやっぱり、歴史って繰り返されるんだなぁ
(義仲は優れた将にも関わらず、その人物像を激しく歪曲された人物としても有名)
下がり藤の他に、九曜(細川九曜に劇似)の家紋もあった
そして、三成さんの家紋は『大一大万大吉』だ
どんだけ家紋、持ってんねんって話
節操がないにも、ほどがある(汗
今、三成さんはブームなのか見直されているのかよくわからないですが、かなり人気の上がった人物であることは間違いないです
だけど、三成さんに光が当るのと同じように、今までとは打って変わって影に追いやられる人がいるのもそうで、その筆頭が清正と正則
今世に出回っている三成さん関連本(直江兼続に関しても)の殆ど、清正と正則が悪役回りをさせられている
これも因果なのだろうか
家が潰れたのも、三成さんを死に追いやった報いだとまで言われていて、特に清正に同情してしまいます
三成さんは400年が経った現在、未だ通説を信じるおバカな物書きも多いけど、ようやく日の目が当るようになった
だけど、それだけいいんだろうか
三成さんを光の当たる場所に置けば、影に追いやられる人が居るのも事実で、これこそ『堂々巡り』じゃないかと想った
この本にも、清正と正則を悪く受け取っていると思えるようなことが書かれている
まぁ、正則はともかくとして清正も、その根本は『豊臣恩顧』である
その気持ちは一生消えなかった
なのに『虎退治』で有名なばっかりに、風当たりもきつくなってしまっているような気がしてならない
『天地人』でも清正は、良くは書かれていない
どちらかに傾倒した物の見方しか出来ない人間の書いた本なんて、読みたくないのが心情
この本も、三成さんのことが書かれているところまでは興味深かったが、清正の名前を出した辺りで興醒めした
悪口ではないけれど、やはり影に置き換えた書き方だったのでがっかり
他の本では見れないこともたくさんあって、江戸幕府時代の切支丹弾圧が有名だけど、三成さんの一族も迫害を受けていたのだそうだ
それは明治の終わりまで続き、「わたしは石田三成の一族ではありません」と言う、踏み絵を踏むに等しいことをされていたそうだ
石田家はどれだけ徳川幕府の犠牲になって来たのだろうか
徳川を守るためだけに、たった一人の人間を悪に追いやり、全ての責任を押し付け、安泰を図って来たなんて
だから、家康は好きにはなれないけど、元々はこれを始めたのは家康ではなく、権力(威光)が衰退しつつあった徳川幕府が企んだこと
なのに家康も今、悪の権現みたいに思われてて、それもちょっと気の毒な話だなーとは思う(けど、同情は絶対しない。因果応報だから)
この、「読本 石田三成」には、他では見れない史料がたっぷり詰め込まれてます
三成さんの直筆の書状とかも載ってるし、当時の佐和山城の絵図も載ってます
三玄院に葬られた三成さんの頭蓋骨も掲載されてました
生前の特徴が多く見られるため、これが三成さんの遺骨だと見られています
三成さんの生き方はやはり、その大半が今も闇の中だし、死に方については今更書く必要もないと思う
ただ、この本を手にしてわたしが強く感じたことは、『類を見ないほど、三成さんの文字は美しい』
光と影に包まれた三成さんだけど、きっと、生き方も姿形も、美しい人だったんだろうな・・・と、ひたすらに願いたい自分がここに居た
三成さんの熱狂的ファンにはなったが、知れば知るほど三成さんの影と言うものが見えて来る
それを悲しいとは想わない
初めは悲しかった
清廉潔白な三成さんが正しい人物像だと想いたかっただけの、ただの理想主義だとしても
8月の終わり、三成さんの生家に行った
見るものなんて何もなくて、ただ田んぼと山が続いてるだけの、詰まらない場所だった
詰まらない場所を巡るだけで時間が経ち、長浜市内の観光地には行けなかった
唯一、長浜城歴史博物館に行ったくらいか

長浜城歴史資料館内で販売されていたこの本は、大人が読むものではなく(読めなくもないが)小学生低学年を対象としたもののようだ
書かれているのは、『石田三成は立派な人だった!!』
そんな感じ
面白いっちゃぁ面白いし、詰まんないっちゃぁ、詰まんない
可もなく不可もなくな本
ただ、三成さんがどんな業績を上げたかがわかる(信憑性は、やや?な感じが否めないが)ので、三成さんファンには嬉しい一冊かも
この本を買った時、最初に目に付いたのが『下がり藤』の家紋

戦国無双2の殿の衣装にも採用されている
若干模様は異なるが、春日大社(奈良県)と同じだし、しかも藤原家の家紋なんですよ、これ
一説には石田家は藤原氏の出らしいですし(当時は自称が多い)、木曽義仲を討った石田為久が祖先だとも伝わっている
正直言って当時は検証なんかできないかったから、『言ったもん勝ち』とは言え、その後の命運を左右する相手でもある直江兼続の先祖が木曽義仲の家臣の一人だったってのもなんか、因果な気もする
で、実際の三成さんの人生って、その木曽義仲に通じるところもあるからやっぱり、歴史って繰り返されるんだなぁ
(義仲は優れた将にも関わらず、その人物像を激しく歪曲された人物としても有名)
下がり藤の他に、九曜(細川九曜に劇似)の家紋もあった
そして、三成さんの家紋は『大一大万大吉』だ
どんだけ家紋、持ってんねんって話
節操がないにも、ほどがある(汗
今、三成さんはブームなのか見直されているのかよくわからないですが、かなり人気の上がった人物であることは間違いないです
だけど、三成さんに光が当るのと同じように、今までとは打って変わって影に追いやられる人がいるのもそうで、その筆頭が清正と正則
今世に出回っている三成さん関連本(直江兼続に関しても)の殆ど、清正と正則が悪役回りをさせられている
これも因果なのだろうか
家が潰れたのも、三成さんを死に追いやった報いだとまで言われていて、特に清正に同情してしまいます
三成さんは400年が経った現在、未だ通説を信じるおバカな物書きも多いけど、ようやく日の目が当るようになった
だけど、それだけいいんだろうか
三成さんを光の当たる場所に置けば、影に追いやられる人が居るのも事実で、これこそ『堂々巡り』じゃないかと想った
この本にも、清正と正則を悪く受け取っていると思えるようなことが書かれている
まぁ、正則はともかくとして清正も、その根本は『豊臣恩顧』である
その気持ちは一生消えなかった
なのに『虎退治』で有名なばっかりに、風当たりもきつくなってしまっているような気がしてならない
『天地人』でも清正は、良くは書かれていない
どちらかに傾倒した物の見方しか出来ない人間の書いた本なんて、読みたくないのが心情
この本も、三成さんのことが書かれているところまでは興味深かったが、清正の名前を出した辺りで興醒めした
悪口ではないけれど、やはり影に置き換えた書き方だったのでがっかり
他の本では見れないこともたくさんあって、江戸幕府時代の切支丹弾圧が有名だけど、三成さんの一族も迫害を受けていたのだそうだ
それは明治の終わりまで続き、「わたしは石田三成の一族ではありません」と言う、踏み絵を踏むに等しいことをされていたそうだ
石田家はどれだけ徳川幕府の犠牲になって来たのだろうか
徳川を守るためだけに、たった一人の人間を悪に追いやり、全ての責任を押し付け、安泰を図って来たなんて
だから、家康は好きにはなれないけど、元々はこれを始めたのは家康ではなく、権力(威光)が衰退しつつあった徳川幕府が企んだこと
なのに家康も今、悪の権現みたいに思われてて、それもちょっと気の毒な話だなーとは思う(けど、同情は絶対しない。因果応報だから)
この、「読本 石田三成」には、他では見れない史料がたっぷり詰め込まれてます
三成さんの直筆の書状とかも載ってるし、当時の佐和山城の絵図も載ってます
三玄院に葬られた三成さんの頭蓋骨も掲載されてました
生前の特徴が多く見られるため、これが三成さんの遺骨だと見られています
三成さんの生き方はやはり、その大半が今も闇の中だし、死に方については今更書く必要もないと思う
ただ、この本を手にしてわたしが強く感じたことは、『類を見ないほど、三成さんの文字は美しい』
光と影に包まれた三成さんだけど、きっと、生き方も姿形も、美しい人だったんだろうな・・・と、ひたすらに願いたい自分がここに居た
この頃本を買いすぎて、どれから読破すれば良いのかわかんなくなっちゃった
この前到着した5冊の本より、今日届いた本に夢中
(今日届いた本)
浅井長政正伝-死して残せよ虎の皮
愛という言葉を知らずに育った織田信長は、愛に包まれて育った浅井長政に、愛することを教えられ、そして有名な天筒山朝倉攻めで恋人浅井長政に裏切られ、冷酷な霸王の道を選びます。(出版社/著者からの内容紹介文より抜粋)
男×男のあっさり系愛憎劇かと期待してたんですが・・
別に性描写が読みたいわけではないのだけど、この時代は男性同士の躯の結び付きって異性間性交渉と違って純粋に恋愛に繋がるものなので、それを知らない世代のノーマルの作家がどう表現するのか、それが知りたかったのです
物語は確かに内容が難しくて全ての文章を理解するのは不可能ですが、読み耽るくらい面白いです
長政&信長が肉体的に結ばれる描写も確かにあり、性的興奮を呼ぶものではないし、それを期待してたわけでもないので興味深かったです
激しくはないが、「ほほぉー」と言う程度のライトタッチで描かれてます
さほど衆道(やおい・BL・ゲイネタ含む)には興味のないわたしですが(全くないわけではない)、これは嫌悪感なく読めます
しかーし!
信長がどこで長政に『愛』を教わるのか、そこんとこの描写が見当たりません
長政はノーマルに市さんと合体しますし、それこそ一日中やってますし、でもまぁ、その描写は「一日中合体してたよー」的な、決して
「はッ・・、はッ・・・、あぁッ・・・!」
市は長政の攻めに耐え切れず、身を捩じらせ、無意識の内に逃れようとする
だが長政は、自分の身の下から脱そうとする市の、その細い躯を力強く押さえ込み、再びわが身の下に敷く
なーんて、こんな描写は一切ないので、こっちの方でも安心して読めます
てゆうか、軽い感じの方が構えず自然に読めるので、この作家さんはすごいなーと思いました
まだ本の半分しか読んでませんが、一番印象にあるのは、言葉の遅い嫡男・万福丸がわけもわからず陣頭指揮を取り、小競り合い程度の大人数でのケンカに勝利する辺りです
優秀なDNAは、遺伝するとこには遺伝するもんなんですねー
例えそれが創作だとしても、出すぎず派手すぎず、だけどインパクトのある書き方で、記憶に残りやすいシーンでした
で、肝心の長政&信長ですが・・・・・・・・・
結局のところ、

が

の上になったのか、

が

の上になったのか
わかりません・・・
ただ、読んでいる最中

と

が、重なっている
嫌な場面が浮かび、軽く吐きそうになりましたけどね
今も当時も『魔王』と呼ばれた冷徹漢の信長が、長政にしなだれて本音を打ち明けたりするまでの行程とか、人を信じようとしていたのに長政に裏切られて(姉川の戦い)、狂気に走る姿とかを描いて欲しかったです
普段強い人が弱いところをうっかり見せたりしたら、それだけでも性別に関係なく萌え〜ってなりません?
なんで信長が長政に情愛を感じるようになったのか、その辺りの描写がないし、信長が足利義昭に「衆道の契りを交わし、無二の愛を誓った男から捨てられたことは?」と問い尋ねる場面がある
ちょっと待て
確かに1章の方で二人が浅井家伝家の家宝である虎の皮敷きの上で合体した場面はあるけど、後にも先にもそれっきりで、その場面で二人が愛を誓い合ったようには見受けないし、信長が長政に情愛を感じるような場面もない上に、唐突に
「朝倉を攻める」
とか言ってんのよ?
のぶちゃんは
内容が濃くて、すごく面白いし、何度も読み返したいとは思ってるけど、ちょっと人間描写が行き届いてないんじゃないですかい?
消化不良よ、これは
とは言え、全部読み切ったらまた、記事にしようと思ってます
ただ、アマゾンのユーサーレビューにも書かれていた通り、信長ちゃんがかっこいいです
戦国無双シリーズの信長ちゃんみたいに、ベラベラしゃべりません
常に静かな口調で、だけど相手を威圧するような態度で、かっこいいです
決して、初めから狂気染みた人ではなかったと言う方向で、描かれてます
信長にバレないと思って、好き放題やってた足利義昭の行動は全て筒抜けで、それを責めるわけでもなく、だけど脅かす行動を取る信長に、義昭は「父上〜〜〜!」と、はしたなくもその膝に縋り付いて泣き崩れる(嘘泣きだけど)
その時の、信長ちゃん
義昭の背中を撫でながら、「以後、火遊びのごとき、おいた(悪戯)は謹まれなされませよ」と慰める
なんか、可愛い系の信長ちゃんが浮かんだんですが・・(汗
長政&信長の小説の他に、偶然見付けた小説
高坂弾正-謙信の前に立ちはだかった凛々しき智将
送料を惜しんでついでに頼んだ1冊なんですが、ちょっとこれ、面白すぎです
高坂弾正
信玄の愛を受け続けた稀代の美将・春日虎綱のお話です
戦国武将で、ドラマの主人公になりそうな(なった)人の本も面白いでしょうが、世間から見て脇役扱いされている武将の本も面白いことに気付きました
三成さんも、ダークな部分と聖人君子な部分があるので、ドラマの主人公にはある意味向いてないのかも知れないけど(完全な聖人君子に仕立てると、当然世間からバッシングが・・)、それでも三成さんを描いた『石田三成』は純粋に面白かった
だが、しかし
だが、しかし
この高坂弾正の方が、ずっと面白いってのがちょっと癪
内容と言うか、話の流れ方は『石田三成』(江宮隆之著・学研文庫)に似てるってゆうか、ほぼ同じ方向
戦働きをしたいのに出してもらえず、常に近習として信玄の側に置かれる
後の『元祖赤備え』である山県昌景と虎綱の関係が、この『石田三成』に置ける、三成さんと大谷の関係と同じ系統で描かれていた
なんだが主人公の三成さんが虎綱にすげ代わっただけで、内容が同じ流れになってるのがデジャヴ
キャラクターの位置付けも、大谷=山県だし
だか、しかし
だか、しかし
面白いのよ、この『高坂弾正』の方が
悔しいけど・・・・・・・・・
虎綱は信玄の寵童としても有名ですが、その辺りのエピソードもしっかり書かれてて
だが、しかし
だが、しかし
いやらしい性描写が一切ないのが、非常にありがたい
上の長政の小説も、この虎綱の小説も、男と男が汗を絡ませ合体するシーンが読みたい!と切望している人には、正直言ってつまんないものかも知れないが、わたしは面白いと感じた
本の全体を見ての感想
表紙の絵が同じ(『石田三成』『高坂弾正』『浅井長政』同じ絵描きさんだった・・)
そんなのどうでも良いことですが(汗
虎綱は信玄の寵童ですので、二人が合体する場面なんかもしっかりあります
この辺り、史実に基づいて書き上げた作家さんに乾杯
性描写はありませんけどね(念のため)
しかし、初期の頃の美少年・源助の口調が農民口調
第一人称が「おら」
起訴したのに逆に信玄に口答えしたとして牢屋に入れられて、しかもその牢屋で罪人連中から輪姦(まわ)されそうにはなるし(笑
未遂に終わりましたけどね(念のため)
で、飯富虎昌から「お屋形さまからのご指名でぇーっす。体を綺麗にして来てくださいな♪」(現代風意訳)と言われ、既に元服して頭のてっぺん剃ってるのに
「えぇ?!ヤるの?!」(現代風意訳)と、驚く源助こと虎綱
そりゃ、驚くわな
いきなり
「やられて来い」って言われたようなもんだから
あたしも驚いた
「いきなりかよ!」
先に布団に入って、ドッキンドッキンしながら待ってた(多分本人は死に臨む死刑囚の心境だったんだろうなぁ・・)虎綱に、信玄はあま〜い!言葉を掛ける
「(前略)牢に入れられたと聞いた時、胸を掻き毟られるような気持ちになった(以下略)」
創作物だとしても、信玄さん
なんて甘い言葉をお掛けに・・・・・・・・・(ブルブル
そして、まさかの事態
信玄さんが、萌えなセリフをお吐きになられました
「源助、そなたをくれ。代わりにわしをやろう」
要りません
虎綱も、「そんなもん要らないから、戦場に出させてくれ」ってなもんでしょうね
現に、戦場に立ちたいのに立たせてもらえず、ちょっと愚痴る虎綱に、友人・山県は「(お前に)死なれたくないからじゃないか?」と、嫉妬の感情を絡ませたセリフを吐いてます
創作物だとしても!
信玄の、虎綱を思う熱いハートにちょっと引いた
『高坂弾正』はまだ1/3しか読んでないので、先に長政(半分読破)を読んでからこっちをじっくり読んでみようかと思ってますが、結局どっちも同時進行で読みそうな気がします
面白いです、この2冊
■■■おまけ■■■
『浅井長政正伝-死して残せよ虎の皮』における信長・市の、ちょっとエロい会話を素に勝手にパロディ
(現代風意訳)
信長:「ぶっちゃけ長政、どうよ」
市:「優しいし、ガタイはごっつくて関取風っすけど、男前で自分、結構気に入ってるっす(照」
信長:「あっちの方は?」
市:「朝からビンビンっす!(自慢」
信長:「絶倫だって聞いたけど、マジ?」
市:「1回2回じゃ終わんないっすよー。ヤるときゃぁ一日中で、常時接続中って感じっす(照」
信長:「全部お前、相手してんの?」
市:「オフコース!(胸張り」
信長:「市、恐るべし」
市:「兄上は淡白っすもんね(憐」
信長:「軽く死んどけ(怒」
市:「聞きましたけど、長政様とやった時兄上様。随分激しいお声をお上げになったとか(ニヤニヤ」
信長:「長政、ブッコロース!!(憤」
この前到着した5冊の本より、今日届いた本に夢中
(今日届いた本)

愛という言葉を知らずに育った織田信長は、愛に包まれて育った浅井長政に、愛することを教えられ、そして有名な天筒山朝倉攻めで恋人浅井長政に裏切られ、冷酷な霸王の道を選びます。(出版社/著者からの内容紹介文より抜粋)
男×男のあっさり系愛憎劇かと期待してたんですが・・
別に性描写が読みたいわけではないのだけど、この時代は男性同士の躯の結び付きって異性間性交渉と違って純粋に恋愛に繋がるものなので、それを知らない世代のノーマルの作家がどう表現するのか、それが知りたかったのです
物語は確かに内容が難しくて全ての文章を理解するのは不可能ですが、読み耽るくらい面白いです
長政&信長が肉体的に結ばれる描写も確かにあり、性的興奮を呼ぶものではないし、それを期待してたわけでもないので興味深かったです
激しくはないが、「ほほぉー」と言う程度のライトタッチで描かれてます
さほど衆道(やおい・BL・ゲイネタ含む)には興味のないわたしですが(全くないわけではない)、これは嫌悪感なく読めます
しかーし!
信長がどこで長政に『愛』を教わるのか、そこんとこの描写が見当たりません
長政はノーマルに市さんと合体しますし、それこそ一日中やってますし、でもまぁ、その描写は「一日中合体してたよー」的な、決して
「はッ・・、はッ・・・、あぁッ・・・!」
市は長政の攻めに耐え切れず、身を捩じらせ、無意識の内に逃れようとする
だが長政は、自分の身の下から脱そうとする市の、その細い躯を力強く押さえ込み、再びわが身の下に敷く
なーんて、こんな描写は一切ないので、こっちの方でも安心して読めます
てゆうか、軽い感じの方が構えず自然に読めるので、この作家さんはすごいなーと思いました
まだ本の半分しか読んでませんが、一番印象にあるのは、言葉の遅い嫡男・万福丸がわけもわからず陣頭指揮を取り、小競り合い程度の大人数でのケンカに勝利する辺りです
優秀なDNAは、遺伝するとこには遺伝するもんなんですねー
例えそれが創作だとしても、出すぎず派手すぎず、だけどインパクトのある書き方で、記憶に残りやすいシーンでした
で、肝心の長政&信長ですが・・・・・・・・・
結局のところ、

が

の上になったのか、

が

の上になったのか
わかりません・・・
ただ、読んでいる最中

と

が、重なっている
嫌な場面が浮かび、軽く吐きそうになりましたけどね
今も当時も『魔王』と呼ばれた冷徹漢の信長が、長政にしなだれて本音を打ち明けたりするまでの行程とか、人を信じようとしていたのに長政に裏切られて(姉川の戦い)、狂気に走る姿とかを描いて欲しかったです
普段強い人が弱いところをうっかり見せたりしたら、それだけでも性別に関係なく萌え〜ってなりません?
なんで信長が長政に情愛を感じるようになったのか、その辺りの描写がないし、信長が足利義昭に「衆道の契りを交わし、無二の愛を誓った男から捨てられたことは?」と問い尋ねる場面がある
ちょっと待て
確かに1章の方で二人が浅井家伝家の家宝である虎の皮敷きの上で合体した場面はあるけど、後にも先にもそれっきりで、その場面で二人が愛を誓い合ったようには見受けないし、信長が長政に情愛を感じるような場面もない上に、唐突に
「朝倉を攻める」
とか言ってんのよ?
のぶちゃんは
内容が濃くて、すごく面白いし、何度も読み返したいとは思ってるけど、ちょっと人間描写が行き届いてないんじゃないですかい?
消化不良よ、これは
とは言え、全部読み切ったらまた、記事にしようと思ってます
ただ、アマゾンのユーサーレビューにも書かれていた通り、信長ちゃんがかっこいいです
戦国無双シリーズの信長ちゃんみたいに、ベラベラしゃべりません
常に静かな口調で、だけど相手を威圧するような態度で、かっこいいです
決して、初めから狂気染みた人ではなかったと言う方向で、描かれてます
信長にバレないと思って、好き放題やってた足利義昭の行動は全て筒抜けで、それを責めるわけでもなく、だけど脅かす行動を取る信長に、義昭は「父上〜〜〜!」と、はしたなくもその膝に縋り付いて泣き崩れる(嘘泣きだけど)
その時の、信長ちゃん
義昭の背中を撫でながら、「以後、火遊びのごとき、おいた(悪戯)は謹まれなされませよ」と慰める
なんか、可愛い系の信長ちゃんが浮かんだんですが・・(汗
長政&信長の小説の他に、偶然見付けた小説

送料を惜しんでついでに頼んだ1冊なんですが、ちょっとこれ、面白すぎです
高坂弾正
信玄の愛を受け続けた稀代の美将・春日虎綱のお話です
戦国武将で、ドラマの主人公になりそうな(なった)人の本も面白いでしょうが、世間から見て脇役扱いされている武将の本も面白いことに気付きました
三成さんも、ダークな部分と聖人君子な部分があるので、ドラマの主人公にはある意味向いてないのかも知れないけど(完全な聖人君子に仕立てると、当然世間からバッシングが・・)、それでも三成さんを描いた『石田三成』は純粋に面白かった
だが、しかし
だが、しかし
この高坂弾正の方が、ずっと面白いってのがちょっと癪
内容と言うか、話の流れ方は『石田三成』(江宮隆之著・学研文庫)に似てるってゆうか、ほぼ同じ方向
戦働きをしたいのに出してもらえず、常に近習として信玄の側に置かれる
後の『元祖赤備え』である山県昌景と虎綱の関係が、この『石田三成』に置ける、三成さんと大谷の関係と同じ系統で描かれていた
なんだが主人公の三成さんが虎綱にすげ代わっただけで、内容が同じ流れになってるのがデジャヴ
キャラクターの位置付けも、大谷=山県だし
だか、しかし
だか、しかし
面白いのよ、この『高坂弾正』の方が
悔しいけど・・・・・・・・・
虎綱は信玄の寵童としても有名ですが、その辺りのエピソードもしっかり書かれてて
だが、しかし
だが、しかし
いやらしい性描写が一切ないのが、非常にありがたい
上の長政の小説も、この虎綱の小説も、男と男が汗を絡ませ合体するシーンが読みたい!と切望している人には、正直言ってつまんないものかも知れないが、わたしは面白いと感じた
本の全体を見ての感想
表紙の絵が同じ(『石田三成』『高坂弾正』『浅井長政』同じ絵描きさんだった・・)
そんなのどうでも良いことですが(汗
虎綱は信玄の寵童ですので、二人が合体する場面なんかもしっかりあります
この辺り、史実に基づいて書き上げた作家さんに乾杯
性描写はありませんけどね(念のため)
しかし、初期の頃の美少年・源助の口調が農民口調
第一人称が「おら」
起訴したのに逆に信玄に口答えしたとして牢屋に入れられて、しかもその牢屋で罪人連中から輪姦(まわ)されそうにはなるし(笑
未遂に終わりましたけどね(念のため)
で、飯富虎昌から「お屋形さまからのご指名でぇーっす。体を綺麗にして来てくださいな♪」(現代風意訳)と言われ、既に元服して頭のてっぺん剃ってるのに
「えぇ?!ヤるの?!」(現代風意訳)と、驚く源助こと虎綱
そりゃ、驚くわな
いきなり
「やられて来い」って言われたようなもんだから
あたしも驚いた
「いきなりかよ!」
先に布団に入って、ドッキンドッキンしながら待ってた(多分本人は死に臨む死刑囚の心境だったんだろうなぁ・・)虎綱に、信玄はあま〜い!言葉を掛ける
「(前略)牢に入れられたと聞いた時、胸を掻き毟られるような気持ちになった(以下略)」
創作物だとしても、信玄さん
なんて甘い言葉をお掛けに・・・・・・・・・(ブルブル
そして、まさかの事態
信玄さんが、萌えなセリフをお吐きになられました
「源助、そなたをくれ。代わりにわしをやろう」
要りません
虎綱も、「そんなもん要らないから、戦場に出させてくれ」ってなもんでしょうね
現に、戦場に立ちたいのに立たせてもらえず、ちょっと愚痴る虎綱に、友人・山県は「(お前に)死なれたくないからじゃないか?」と、嫉妬の感情を絡ませたセリフを吐いてます
創作物だとしても!
信玄の、虎綱を思う熱いハートにちょっと引いた
『高坂弾正』はまだ1/3しか読んでないので、先に長政(半分読破)を読んでからこっちをじっくり読んでみようかと思ってますが、結局どっちも同時進行で読みそうな気がします
面白いです、この2冊
■■■おまけ■■■
『浅井長政正伝-死して残せよ虎の皮』における信長・市の、ちょっとエロい会話を素に勝手にパロディ
(現代風意訳)
信長:「ぶっちゃけ長政、どうよ」
市:「優しいし、ガタイはごっつくて関取風っすけど、男前で自分、結構気に入ってるっす(照」
信長:「あっちの方は?」
市:「朝からビンビンっす!(自慢」
信長:「絶倫だって聞いたけど、マジ?」
市:「1回2回じゃ終わんないっすよー。ヤるときゃぁ一日中で、常時接続中って感じっす(照」
信長:「全部お前、相手してんの?」
市:「オフコース!(胸張り」
信長:「市、恐るべし」
市:「兄上は淡白っすもんね(憐」
信長:「軽く死んどけ(怒」
市:「聞きましたけど、長政様とやった時兄上様。随分激しいお声をお上げになったとか(ニヤニヤ」
信長:「長政、ブッコロース!!(憤」

わたしは何故、もっと早くこの本と出逢わなかったのだろう
今も後悔している
この本に出逢えれば、わたしは無駄なお金を使わずに済んだのにと
今まで買った本の全てがゴミに見えるほど、この本では目からうろこの三成さん像があった
実際の人物像に関しては、それほど記載されていない
人物像など、歴史の勝者がいくらでも書き換えてしまうので信憑性が薄いのだろう
著者はその信憑性の薄いことは書かない
だが最後には、三成さんの人物像に触れたのか大絶賛している
これはわたし個人の話で、ここに書くのもおこがましいし、増してや多方面の方々に迷惑を掛けるのを承知で書いてしまうが、わたしはこの本を手にとって、とても感激した
それは私見や個人的感情には一切流されず、忠実に史実を追って書かれていることだった
この当時三成さんは何をやって、どんなことをしたのかと言うことを中心に書かれている
こんなにも個人的感情を取り除いた秀逸な本は滅多に出逢えない
嬉しすぎてわたしは、このブログに宣伝よろしく貼り付けているくらいだ
この本は三成ファンなら買わなくてはならないと断言できるほど、素晴らしい本だと思った
嬉しさのあまり、わたしはこの出版社にメールを送った
ただスタッフの誰でもいいから、わたしがこの本を手にしてどれだけ嬉しかったという、ただそれを誰かを知ってもらいたかったからだ
だがわたしの送ったメールを手にしたスタッフさんは、嬉しいことにそれを著者に転送したのだ
まさかの事態が起きる
まさか著者本人から返事が来るとは、思っていなかった
その内容をここで書くわけにはいかないが、内容は三成さんを絶賛する言葉の羅列だった
そこまで三成さんを買っておきながら、それでも本ではそんな感情などおくびにも出さずただ冷静に、当時の様子を検証している
それだけでも、この著者の人柄には惚れ込める
そして信頼に値するとも確信できた
今では三成さんの教科書だと信じて疑わないこの『敗者から見た関ヶ原合戦』は、現在も根強く定着した『風説』を尽く覆している
この本がいつか三成さんにとっての『定説』になることを願ってやまない
内容のどれもが興味深い
先ず、西軍の正規な大将はやはり三成さんであることを指摘している
実務的な大将と言うだけで、実際の総大将は大坂城から動かなかった毛利輝元であるのも事実のようだ
ここで通説となっている大谷の、「日頃のお前の態度では、着いて来る者も着いて来ない。だから今回は裏方に回って、総大将は毛利に頼め」と言う内容の話が、ここで辻褄が合って来る
かくして中国の毛利を総大将に担ぎ上げることには成功したが、肝心の毛利が動かない
おまけに輝元の兄弟全員も日和見を決め込み、最終的には徳川に寝返っている
そして輝元自身、「全ての責任は三成にある。自分は総大将を引き受けただけだ」と言い訳をしている
要するに毛利一族は初めから、西軍(三成さん)に着くつもりはなかったのではないかと言うことが伺える
では何故、そんな毛利一族が西軍の陣内にいたのかと言う疑問が生まれるが、世間では初めから寝返るつもりで西軍に着いたと言うのが一般的見解のようだが、わたしは自分の希望としての意見で、『西軍には秀吉未亡人・おねが着いていたから』と言う、全く想像でしかないこれを心に抱えている
おねさんの影響力は、正直言って家康の比ではなかったからでは?と
家康が関ヶ原に勝てたのは、長年培った『戦術』と言うのもあるだろうが、大半は『金に物を言わせて大名たちを転がした』と言う事実
金や権力に弱い人間の本性を見事に突いた作戦だと思う
通説では関ヶ原は越後の直江兼続と共謀して起されたとあるが、その通説もこの本は真っ向から否定している
と言うのも、関ヶ原のきっかけとなった『直江状』そのものが存在しないことと、この頃の三成さんはとにかく隠密裏に動いているため、遠方にある越後とは頻繁に連絡できようがなかった
三成さんの居る佐和山(滋賀県)と、兼続の居る越後(越後だとしたら新潟県)の間には、家康が居るのだから
軍事にも歴史にも明るくないわたしですら、密かに家康討伐を計画していた三成さんが、敵に発覚するかも知れない危険性を孕みながら兼続と連絡を取り合うのはあり得ないのではないかと思う
現に、三成挙兵の際、信濃(長野県)の真田昌幸が怒りの書状を三成さんに送っている
その返事に三成さんは、「誰が敵か味方かわからない状況で、人にこの作戦を話すことはできなかった」と応えている文献が存在するらしい
■■■直江兼続は石田三成の友達ではない■■■
これは以前、彦根を訪れた際に彦根在住のご老人から聞かされた話である
兼続は三成さんの友達ではなく、三成さんの軍師である島左近の友達であると言うのだ
その理由は至って明快で、「同じ軍師同士だから」と言うもの
これはどこのサイトにも載っていない内容だった
現地に行かなければ、聴かされることのない話しだったろう
景勝が兼続を伴ってかどうかわからないが、この二人は一心同体的な存在なので、恐らく家康に謝罪に行く際にも兼続を伴ったと思われる
その場で景勝は「三成とは関係ない。だから関ヶ原も自分は協力した覚えはない」と言い切ったのではないかと思われる
それを思い浮かべた時、わたしは景勝にも、そして兼続にも嫌悪感を覚えた
だが彦根で聞いた「三成と兼続は友達ではない」の一件で、その辻褄が合うことを確信した
この本を読み進めていると、元々『関ヶ原は三成と共謀した兼続が家康を挑発するために直江状なるものを送り付け、見事その策にはまった家康が会津討伐に乗り出し、その背後を三成が突いた』と言うのが、半分正解で半分間違っていることに気付いた
三成さんは家康が会津討伐に乗り出すのを知っていた
そして会津に向け出発するであろう家康を、その背後から突くつもりだったのだ
三成さんは家康の、会津討伐を利用しただけではないだろうか
とすれば、景勝にとっては「別に三成と共謀した覚えはないのに、共犯扱いされるのは心外だ」となる
そうなると、長谷堂での一件も三成さんとは一切関係ない話であろう
景勝にとっては「自分は関ヶ原開戦のため利用された」だけなのだから
三成さんの強かさが伺える
■■■秀吉の未亡人・おねは、東軍(家康)ではなく西軍(三成さん)に肩入れしていた■■■
通説ではおねさんは、豊臣の将来も考えて家康と結託していた。とされている
そうすると三成さんは茶々(淀殿)と内通していたと言うことになるが、もし現実に茶々が三成さんと内通していたのなら、何故関ヶ原の後豊臣には何のお咎めもなかったのだろうか
そして「おねは東軍派」と言うことを未だ本にする歴史研究家達は、この、あまりにも単純な疑問を解決できないのだろうか
わたしも感じていた疑問を、この本は見事晴らしてくれた
本書第一章3項目目にその答えが書かれている
『北政所の真意は通説どおりか?』と、『西軍に心を寄せていた北政所』である
『北政所の真意は通説どおりか?』には、「秀吉の遺児秀頼には「まんかかさま」と慕われており、彼女自身も秀頼を可愛がっていたという」と、しっかり書かれている
通説での、「淀殿に嫉妬した北政所が家康と内通して東軍に味方し、小早川秀秋が寝返った」と言うのが、全くの出鱈目である可能性も浮かび上がる
当時の北政所は、秀吉亡き後もそのカリスマ性を失っては居なかった
大勢の民の支持を受けているのだ
政治の舞台には上がらなくとも、彼女には相当の権力がその手にあったと想像される
一括りに「大阪では」と発言するのはあまりにも幼稚だろうが、北政所の人気は400年を経った今でも根強い
天下の御台所様である
この大阪の発展に大きく貢献した人物であり、実際大阪で生まれ育ったわたしは子供の頃から「北政所はすごい女性だった」と聞かされている
その彼女が、自ら破滅の道を辿るだろうか
おねさんはその周囲からも「秀吉には過ぎたる女房」との評価がある
そんな女性が、一時の感情で動かされるだろうか
先見の明のある女性が、家康の危険性を見抜けなかったとは思えない
『西軍に心を寄せていた北政所』では、今までの通説を全て覆せるようなことが書かれている
通説だとおねさんは「世話になった家康に恩返しするためにも、あなたは東軍に着くべきです」と秀秋を説得させたとある
が、わたしはこれをどうしても信じることができなかった
そしてこれが、おねさんの影響力を考え、徳川がでっち上げた虚像であることを知った
その理由として、おねさんの実家である木下家(木下家定・おねさんの実兄)から、7人の内6人の息子が全員西軍として戦っているのだ
残った一人は、秀吉によってその人生の大半をメチャクチャにされた、小早川の養子・秀秋である
実子のいなかった秀吉の勝手で養子にされ、邪魔になったらなったで小早川に養子に出され、挙句の果ては朝鮮での失態を攻められ追放されてしまったのだ
これは秀秋でなくとも腹が立つ
そんな秀秋を助けたのが人情家・家康である
家康はとにかく人助けが大好きなおっさんであった
秀秋は初め自分を助けてくれた家康の味方をしたかった
だが、豊臣の出と言う立場が邪魔をして、中々家康に近付くことができない
増してや西軍には、子供の頃から自分を可愛がってくれたおねさんが居る
どちらに味方すれば良いのか
どれだけ家康に恩義を感じていても、周囲は『秀秋は豊臣家の人間だから』と言う目で見られ、敵視されている
ここで是非ともこの文章を紹介したい
「北政所の側近である孝蔵主は、巷間、北政所の命で加藤清正や福島正則らに家康につくよう支持したとされる人物であるが、孝蔵主の弟の子、つまり孝蔵主が親代わりを務めた甥たちもすべて西軍につき、自らの末弟も西軍として家康を相手に戦っている」(本書より)
最近新たに購入した本にも、「北政所を孝蔵主は東軍を支持していた」と書かれていた
これだけの事実を突きつけられても、未だ通説や歪曲されたまがい話を信じて本にするおバカさんが多い中で、この本の秀逸さをどう表現すれば良いのかわからない
そして、おねさんが西軍派であることを明らかにしているのが、宇喜多秀家が豊国社(秀吉の墓がある場所)で行なった関ヶ原の戦勝祈願に名代を出席させていることや、毛利輝元が行なった戦勝祈願におねさん自身が出席していることを『舜旧記』という書物にしっかり残されているのだそうだ
次々と、三成さんの汚名をこの本は晴らしてくれている
戦下手ではなかったこと、秀吉から与えられた権力を振りかざしていたわけではなかったこと、おねさんが西軍を味方していたこと
まぁ、多少は性格の悪さもあっただろうが、大大名の家康相手に戦を起せるだけの力を持っていたのだ
悪意を持って事実を歪められ、その実像の全てを握り潰されたとしても、それでも今も三成さんを慕う人間は多く、今もその人数は増え続けている
三成さんの最大の不幸は、やはり清廉潔白なその性格ではなかろうか
その時代に置いて、現代に置いても真っ直ぐすぎた
豊臣を思いすぎた
愛されすぎ、そして、憎まれすぎた
全国の大名を駆り出した関ヶ原は、秀秋の寝返りであっけなく幕を閉じた
だが、これだけの規模の戦を起した武将が、今まで居ただろうか
謙信・信玄の時代も、信長の時代になっても、秀吉の時代、そして家康に天下が渡った時代でも、この日の本の国全体が戦場になった戦はない
源平の時代に置いても同じ
戦国時代のきっかけとなった応仁の乱も、それよりずっと以前の壬申の乱でも、舞台は西日本に傾倒している
南は九州、東は奥州まで
三成さんの挙手で起きた、歴史上最大の関ヶ原合戦は三成さんの斬首で幕を閉じた
そして400年を経った今、三成さんの正しい姿は未だ広められては居ない
わたしはこの本に出逢えてよかったと、今も思っている
これ以上の本にはもう出逢えないんじゃないかとさえ、思っている
この著者には是非とも、三成さん本の第二弾を手懸けていただきたい
敗者から見た関ヶ原合戦
それは三成さんの人物像や性格を伝えるものではなく、純粋に三成さんの生き方、考え方、行動を伝えている
わたしにはそれだけでも、大収穫なのである
性格や人格なんか二の次
人間どこか欠点はあるものだ
それを毛嫌いして人は先入観で物事を図る
そのため、三成さんの人物像や人柄が上手く伝わらないのが今の日本である
1の真実より99の偽りを信じる
多数派に頼ってしまうのが人間であり、原点でもある
三成さんは、数に頼った戦をしようとはしていない
数よりも知能で戦おうとしていた
三成さんの負けた原因
わたしは数ではなく、経験ではないだろうかと考えた
家康でなかったら
戦う相手が清正や正則だったなら、三成さんの圧倒的勝利で終わっていただろう関ヶ原
戦った相手が家康だからこそ、三成さんは敗戦の将となってしまった
運が悪かったと言えばそれまでだが、運を味方に付けれる力を、残念なことに三成さんは持ってなかった
何故なら三成さんは、運ではなく実力であれだけの地位を築いた人だから
だからきっと、天任せな行動は取れなかったのだろうし、考えもしなかったのだろう
真っ直ぐすぎる性格が災いした幕引きだと、わたしは思った
そして、三成さんを知れてよかったと思った
今では嫌いだった家康も、少しは認めることができたから
認めるとは、好きになるということではない
今も大嫌いで一生ゴキブリに生まれ変わって人から忌み嫌われる存在であり続けろとも思っている
家康の『認める』部分は、非道な心の中に少しは温かみのある人間だったことを認めると言う意味である
信長によって滅亡に追いやられた武田の旧家臣団を救済したり、秀秋に救いの手を差し伸べたり、三成さんの遺児の全員を見逃したりと、温情がある
それ以上に非情な部分があるから好きになれないだけで、家康の狡猾さはどうしても嫌悪する
わたしは三成さんの縁者でもなんでもない、全くの赤の他人だが、三成さんとの共通点を見付けた
それは
自分の非は絶対に認めない
という点だ(汗
わたしはどうも、選ぶ本の基準が間違っているようだ
「これが読みたかった!」と言うものに、中々遭遇できない
消化不良を抱えたまま8月を迎え、『三成さんを知りたい欲求』は益々高くなるばかり
そんな中で見付けたのが、この2冊
■■■武士道とエロス■■■ 定価¥756
値段は手頃だが文章が難しすぎる
しかも、知りたかったのは戦国時代の『衆道』についてなのに、江戸時代のことばかり書かれている
江戸時代は衆道が廃れ始めた時期で、戦国時代が最も衆道文化華やかな頃なのに、戦国時代の衆道話は掠る程度の内容だった
ここで三成さんの愛人兼小姓の名前が浮かんだりしているが、今となってはどうでもいい話になってしまった
要するに三成さんは『両刀』だったと言うことだ
周囲が言うほど不器用ではなく、寧ろ器用な人間だったように思える
これが戦国時代にのみ焦点を置いた本だったら、もっと楽しく読めたのに・・と残念な気持ちになった
特に重要な本ではないので、いつかブックオフで売っ払おうと考えている
わたしが衆道に関する本を探した理由は、三成さんの容姿が知りたかったからである
『石田三成』では初め、色白な美少年として描かれていたのが、いつの間にかそう言った記述が見えなくなり、秀吉が側に石田三成が居ながら謁見した直江兼続の男前ぶりに驚いたと言う内容のことが書かれていて、わたしの中で戦国の男前と言えば三成さんか直政だけという誇大妄想が膨れ上がっていたので、どうしても三成さんが男前だったと言う確証が欲しかったのだ
衆道、小姓と言えば、相手は当然女に見紛うほどか、それと同等の男前が条件の一つだった
ネット検索で三成さんが秀吉の色小姓(夜の相手をする小姓)だったと言う内容の物を見付け、それが事実かどうか知りたかったのだが
色小姓と言えば、やはり絶世の美少年だったんだろうと想像できるので
この『武士道とエロス』と同じ日にアマゾンで注文した本がある
■■■BL新日本史■■■ 定価¥1.260
買って損したなー・・
この本は太古の神様達の時代から明治の頃までの衆道について、そのエピソードを紹介した本である
ヤマタノオロチ退治で有名なヤマトタケルノミコトが悪党退治に自分のケツの穴を差し出したってのも面白いが、「えっ?!あんな人までッ?!」と言うことも書かれていて、それが一例として上杉謙信と直江兼続の肉体関係についてであった
詳しく書かれていないので、この本は通説や風説を鵜呑みにして本にしたのだろう
とあるサイトでは謙信と兼続の間には肉体関係は成立していないとあったし(出展を忘れたので、思い過ごしかも知れないが)、では兼続は謙信の養子・景勝と肉体関係にあったのかと言われれば、景勝にはちゃんとお気に入りの小姓が居て、兼続は範疇になかったそうだ
この本では「ほっそりした美青年が謙信の好みだった」と書いている
書いているにも関わらず、兼続が謙信の関係相手だったと
それはどうかと思うのは、兼続がガチガチの体育会系の体格で、いわば前田利家に通じる肉体の持ち主だからだ
兼続を華奢な美青年と書いている記述をわたしは未だ、見たことがない
逆に「体格のしっかりした美青年」と書かれている記述は、よく見掛ける
このように、この本はあからさまにわたしのような教養のないおバカな衆道狂い(衆道には狂ってないが・・)をターゲットとし、「ゲイネタでも書けば売れるだろう」と、確かな検証もないまま文章を金に換えた最悪な一冊であると断言する
検証がないのに〜と雑言する理由は、ここでも石田三成のことが書かれていた
わたしとしてはそれが狙いなので、書かれていること自体は嬉しいが、内容が宛はずれなものだったからだ
ここでの三成さんの相手は秀吉
まぁ、主従関係にあるのだから、それも悪くはないだろう
しかし、三成さんの人物像にも触れているが、この著者は『大した武功もないのに秀吉に寵愛されただけで権力を傘に着る秘書兼愛人である』と明言に及んでいる辺りで失望させられた
『秘書兼愛人』はどうかと思う
そして、『大した武功もない』と、徳川幕府が悪意を持って捏造した『偽三成像』をそのまま採用して書いていることである
いつになれば正しい三成像が世間の常識になるのか
それはきっと平成の世が終わり、わたしがババァになる頃にもまだ、通説が定説のままにされているのだろうな・・と感じる
この著者はきっと、「北政所は家康に味方した」と言う、間違った通説を死ぬまで信じている似非歴史研究家にも通じるところがあるのだろうな
買って損したとは思わないが、かと言って買って良かったかの言われれば、「そうでもない」とわたしは即答するだろう
ぶっちゃけこれより良質な衆道本はあると思うので、そちらを探してみてはいかがだろう
わたしはこれは、お勧めできない
値段が500円くらいなら、ネタ話としてお買い得な本かも知れないが
「これが読みたかった!」と言うものに、中々遭遇できない
消化不良を抱えたまま8月を迎え、『三成さんを知りたい欲求』は益々高くなるばかり
そんな中で見付けたのが、この2冊

値段は手頃だが文章が難しすぎる
しかも、知りたかったのは戦国時代の『衆道』についてなのに、江戸時代のことばかり書かれている
江戸時代は衆道が廃れ始めた時期で、戦国時代が最も衆道文化華やかな頃なのに、戦国時代の衆道話は掠る程度の内容だった
ここで三成さんの愛人兼小姓の名前が浮かんだりしているが、今となってはどうでもいい話になってしまった
要するに三成さんは『両刀』だったと言うことだ
周囲が言うほど不器用ではなく、寧ろ器用な人間だったように思える
これが戦国時代にのみ焦点を置いた本だったら、もっと楽しく読めたのに・・と残念な気持ちになった
特に重要な本ではないので、いつかブックオフで売っ払おうと考えている
わたしが衆道に関する本を探した理由は、三成さんの容姿が知りたかったからである
『石田三成』では初め、色白な美少年として描かれていたのが、いつの間にかそう言った記述が見えなくなり、秀吉が側に石田三成が居ながら謁見した直江兼続の男前ぶりに驚いたと言う内容のことが書かれていて、わたしの中で戦国の男前と言えば三成さんか直政だけという誇大妄想が膨れ上がっていたので、どうしても三成さんが男前だったと言う確証が欲しかったのだ
衆道、小姓と言えば、相手は当然女に見紛うほどか、それと同等の男前が条件の一つだった
ネット検索で三成さんが秀吉の色小姓(夜の相手をする小姓)だったと言う内容の物を見付け、それが事実かどうか知りたかったのだが
色小姓と言えば、やはり絶世の美少年だったんだろうと想像できるので
この『武士道とエロス』と同じ日にアマゾンで注文した本がある

買って損したなー・・
この本は太古の神様達の時代から明治の頃までの衆道について、そのエピソードを紹介した本である
ヤマタノオロチ退治で有名なヤマトタケルノミコトが悪党退治に自分のケツの穴を差し出したってのも面白いが、「えっ?!あんな人までッ?!」と言うことも書かれていて、それが一例として上杉謙信と直江兼続の肉体関係についてであった
詳しく書かれていないので、この本は通説や風説を鵜呑みにして本にしたのだろう
とあるサイトでは謙信と兼続の間には肉体関係は成立していないとあったし(出展を忘れたので、思い過ごしかも知れないが)、では兼続は謙信の養子・景勝と肉体関係にあったのかと言われれば、景勝にはちゃんとお気に入りの小姓が居て、兼続は範疇になかったそうだ
この本では「ほっそりした美青年が謙信の好みだった」と書いている
書いているにも関わらず、兼続が謙信の関係相手だったと
それはどうかと思うのは、兼続がガチガチの体育会系の体格で、いわば前田利家に通じる肉体の持ち主だからだ
兼続を華奢な美青年と書いている記述をわたしは未だ、見たことがない
逆に「体格のしっかりした美青年」と書かれている記述は、よく見掛ける
このように、この本はあからさまにわたしのような教養のないおバカな衆道狂い(衆道には狂ってないが・・)をターゲットとし、「ゲイネタでも書けば売れるだろう」と、確かな検証もないまま文章を金に換えた最悪な一冊であると断言する
検証がないのに〜と雑言する理由は、ここでも石田三成のことが書かれていた
わたしとしてはそれが狙いなので、書かれていること自体は嬉しいが、内容が宛はずれなものだったからだ
ここでの三成さんの相手は秀吉
まぁ、主従関係にあるのだから、それも悪くはないだろう
しかし、三成さんの人物像にも触れているが、この著者は『大した武功もないのに秀吉に寵愛されただけで権力を傘に着る秘書兼愛人である』と明言に及んでいる辺りで失望させられた
『秘書兼愛人』はどうかと思う
そして、『大した武功もない』と、徳川幕府が悪意を持って捏造した『偽三成像』をそのまま採用して書いていることである
いつになれば正しい三成像が世間の常識になるのか
それはきっと平成の世が終わり、わたしがババァになる頃にもまだ、通説が定説のままにされているのだろうな・・と感じる
この著者はきっと、「北政所は家康に味方した」と言う、間違った通説を死ぬまで信じている似非歴史研究家にも通じるところがあるのだろうな
買って損したとは思わないが、かと言って買って良かったかの言われれば、「そうでもない」とわたしは即答するだろう
ぶっちゃけこれより良質な衆道本はあると思うので、そちらを探してみてはいかがだろう
わたしはこれは、お勧めできない
値段が500円くらいなら、ネタ話としてお買い得な本かも知れないが
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