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All that be for Haruhi. @千極一夜
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わたしはどうも、選ぶ本の基準が間違っているようだ
「これが読みたかった!」と言うものに、中々遭遇できない

消化不良を抱えたまま8月を迎え、『三成さんを知りたい欲求』は益々高くなるばかり
そんな中で見付けたのが、この2冊


■■■武士道とエロス■■■ 定価¥756

値段は手頃だが文章が難しすぎる
しかも、知りたかったのは戦国時代の『衆道』についてなのに、江戸時代のことばかり書かれている
江戸時代は衆道が廃れ始めた時期で、戦国時代が最も衆道文化華やかな頃なのに、戦国時代の衆道話は掠る程度の内容だった
ここで三成さんの愛人兼小姓の名前が浮かんだりしているが、今となってはどうでもいい話になってしまった
要するに三成さんは『両刀』だったと言うことだ
周囲が言うほど不器用ではなく、寧ろ器用な人間だったように思える
これが戦国時代にのみ焦点を置いた本だったら、もっと楽しく読めたのに・・と残念な気持ちになった
特に重要な本ではないので、いつかブックオフで売っ払おうと考えている


わたしが衆道に関する本を探した理由は、三成さんの容姿が知りたかったからである
『石田三成』では初め、色白な美少年として描かれていたのが、いつの間にかそう言った記述が見えなくなり、秀吉が側に石田三成が居ながら謁見した直江兼続の男前ぶりに驚いたと言う内容のことが書かれていて、わたしの中で戦国の男前と言えば三成さんか直政だけという誇大妄想が膨れ上がっていたので、どうしても三成さんが男前だったと言う確証が欲しかったのだ
衆道、小姓と言えば、相手は当然女に見紛うほどか、それと同等の男前が条件の一つだった
ネット検索で三成さんが秀吉の色小姓(夜の相手をする小姓)だったと言う内容の物を見付け、それが事実かどうか知りたかったのだが
色小姓と言えば、やはり絶世の美少年だったんだろうと想像できるので

この『武士道とエロス』と同じ日にアマゾンで注文した本がある


Free Image Hosting at www.ImageShack.us■■■BL新日本史■■■ 定価¥1.260

買って損したなー・・

この本は太古の神様達の時代から明治の頃までの衆道について、そのエピソードを紹介した本である
ヤマタノオロチ退治で有名なヤマトタケルノミコトが悪党退治に自分のケツの穴を差し出したってのも面白いが、「えっ?!あんな人までッ?!」と言うことも書かれていて、それが一例として上杉謙信と直江兼続の肉体関係についてであった
詳しく書かれていないので、この本は通説や風説を鵜呑みにして本にしたのだろう
とあるサイトでは謙信と兼続の間には肉体関係は成立していないとあったし(出展を忘れたので、思い過ごしかも知れないが)、では兼続は謙信の養子・景勝と肉体関係にあったのかと言われれば、景勝にはちゃんとお気に入りの小姓が居て、兼続は範疇になかったそうだ
この本では「ほっそりした美青年が謙信の好みだった」と書いている
書いているにも関わらず、兼続が謙信の関係相手だったと
それはどうかと思うのは、兼続がガチガチの体育会系の体格で、いわば前田利家に通じる肉体の持ち主だからだ
兼続を華奢な美青年と書いている記述をわたしは未だ、見たことがない
逆に「体格のしっかりした美青年」と書かれている記述は、よく見掛ける
このように、この本はあからさまにわたしのような教養のないおバカな衆道狂い(衆道には狂ってないが・・)をターゲットとし、「ゲイネタでも書けば売れるだろう」と、確かな検証もないまま文章を金に換えた最悪な一冊であると断言する
検証がないのに〜と雑言する理由は、ここでも石田三成のことが書かれていた
わたしとしてはそれが狙いなので、書かれていること自体は嬉しいが、内容が宛はずれなものだったからだ
ここでの三成さんの相手は秀吉
まぁ、主従関係にあるのだから、それも悪くはないだろう
しかし、三成さんの人物像にも触れているが、この著者は『大した武功もないのに秀吉に寵愛されただけで権力を傘に着る秘書兼愛人である』と明言に及んでいる辺りで失望させられた
『秘書兼愛人』はどうかと思う
そして、『大した武功もない』と、徳川幕府が悪意を持って捏造した『偽三成像』をそのまま採用して書いていることである
いつになれば正しい三成像が世間の常識になるのか
それはきっと平成の世が終わり、わたしがババァになる頃にもまだ、通説が定説のままにされているのだろうな・・と感じる
この著者はきっと、「北政所は家康に味方した」と言う、間違った通説を死ぬまで信じている似非歴史研究家にも通じるところがあるのだろうな
買って損したとは思わないが、かと言って買って良かったかの言われれば、「そうでもない」とわたしは即答するだろう
ぶっちゃけこれより良質な衆道本はあると思うので、そちらを探してみてはいかがだろう
わたしはこれは、お勧めできない
値段が500円くらいなら、ネタ話としてお買い得な本かも知れないが
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